日時:平成15年2月24日(関係者特別試写会前)

Q.映画の完成おめでとうございます。

ありがとうございます。

Q.この撮影の終了のときにもお話をしたんですけれども、実際に編集のほうにはどの位時間がかかったんでしょうか?

編集は夏に、おおむね済ませていたんで、編集に要した時間は4、5日ですね。

Q.じゃあ、随分急ピッチという感じでを受けますが、はじめ1時間半位で納めようかなと言う話だったんですけれども、随分と悩まれたようですが?

この話は、それこそ大仕掛けもカーチェイスもなければCGも何にもない映画なんで、1時間半から1時間40分位にまとめる作品になるだろうなと思っていたんだけど、やや計算外だったのは歌のシーンが多いので歌はバカッと切れないんですね。ただただ女の子たちが走る姿が、ラッシュを見るとあんまりいいんで、これを切っちゃうのはもったいないなと思って、とりあえず1時間56分くらいにつないで、スタッフに見せたら切らないほうがいいってみんな、言うんですね。それなりに2・3分切ってもう10分くらい何とか切れないかなということで、スタッフに相談したんですが、みんな切るのを「やめよう!やめよう!」っていうんです。

Q.切るな切るなって?

ま、普通は監督が「やーっ!」っていうのをスタッフがバッサ、バッサ、って切るのが普通なんですが、なーんかスタッフもみんな思い入れがあって、「どこ切るの、どこ切るの」って感じでみんなに押されちゃって、じゃ、もう、覚悟決めて1時間54分の映画でいいや!って、ちょっと長い気もするけど。

Q.ある程度撮影が終わった瞬間に絵が全体的に浮かんでくるとは思うんですが、実際に編集を終えてみて、その手ごたえというのは間違いなかったですか?

自分なりに夏に編集が終わった時に、まあまあ上手くいって、一人でこれは「名作名作」なんて言ってたんだけど、その時点である程度の自分なりの手ごたえはありましたね。音楽の加羽沢さんは映画音楽は、始めてなんですけど、作曲してもらった曲も非常に僕の意図をわかっていい曲をあててもらいました。編集を重ねる中で自分の持ってた手ごたえ以上に、やたらみんなが誉めてくれるので逆に戸惑ってしまっているな。

Q.監督としては2作目になるわけで、そして長年暖めてきたものがやっとこうして、生まれたわけなんですけれども、感慨深いものがあるんじゃないですか?

自分のデビュー作はこれ『チルソクの夏』でやりたいとずーっと思ってた。ただ、お金の問題とかで難航してた時に、たまたま1本目にメジャーな映画『陽はまた昇る』を撮る機会があって、これにお金が集まってきて、これをきっかけに撮ることが出来たんです。ただ、僕の精神としては『チルソクの夏』っていうのは純粋なデビュー作。スタッフが一番感じていてくれています。1本目をやった中で、今回参加できなかったスタッフなんかも、本当はこっちがデビュー作だよねって言って観に来てくれたりしていますから。
下関という街にも愛着がでて、ご協力いただいた方、エキストラを探していただいた市民の方、そういう人たちに、スタッフ、ゲストの女の子たちはじめキャストの方が同じ位、愛情を持ってくれたことが、なんかそっちのほうがうれしくて、作品自体もまあまあ上手くいったかなーと、自分の考え方が100%、150%上手くいったなーと思っています。

Q.改めてテロップとかみると、本当にたくさんの協力者の方がいらっしゃいましたよね。

クレジットが、長くなるの嫌がるん方もいらっしゃいますが、僕はもうそれこそボランティアで参加してくださった下関市立大の学生、企業、協力してくれた個人の方、お家であったり、お好み焼きやさん、何しろ下関で協力してくれた人は取り合えず全部名前出そうよ、僕の名前削っても出したいと思ったんで、それこそ下関だらけですよね。それも心地よいかなと思ってるんですけど・・

Q.さあいよいよ3月下旬には、下関では初のお披露目という形になりますが・・・

0号・初号と、最初はほんとスタッフだけで観るんですが、今回100人単位の人たちに最初の1回目から観てもらって感想を言ってもらいました。ややブルブル震えながら一番後ろの席で、観てるんですけど、そういう意味では3月30日は地元で、いろんな、それこそ一番冷静に観ていただける人たちに見て頂けると言うことで喜びと、あとは逆に不安というかやっぱり臆病になっちゃう所もあったりして・・・でも映画作りというのはそのドキドキ感がいいのかなと思うんですが・・・

Q.なるほどね。さぁ、皆さんも非常に楽しみにしている映画『チルソクの夏』なんですが監督さんの方から一言映画に対する思いをお話していただけますでしょうか?

自分の生まれ故郷で、自分の住んでいた町を映像にしたいという思いからスタートした話なんですが、撮ってるうちに私の映画はやっぱり「人」なんだなと気づいた。「メインで動いてる女の子4人と韓国の男の子、この子達が、どれだけみずみずしく映像に切り取れるか」に興味がいったんですね。僕はこの映画は「人」を大事にするつもりで撮りましたから、人を一番に観てほしいなと思います。

Q下関の街、人を通して見えていく・・・そういう映画でもあるのかなという風に感じます。また、新しい下関の色をこの映画を通して皆様に知っていただいたらいいですね。

下関、山口、中国地方、全国、韓国、アジアの人に伝わればいいなと思っています。